(以下、プレジデント オンラインの記事を抜粋)
何度も言いますが資格の有無で転職が決まるわけではないので、事務職であれば特別な資格はありません。わざわざ時間とお金をかけて当たり障りない資格を取るくらいなら、僕は財務3表(PL、BS、CS)の読み方を勉強したほうが、転職にはずっと役に立つと思います。
財務や経理セクションでの転職を希望していなくても、ビジネスパーソンとして必要最低限なアカウンティング=会計に関する知識は身につけておくべきです。
むしろ、決算書が読めない、財務諸表が理解できないようでは、35歳を過ぎてからの転職は難しいとも言えるでしょう。なぜなら35歳以上ともなると、管理職として経営的視点を持って業務を推し進めることが求められたり、企業戦略や新たなビジネスモデルの構築を任されたりすることが多くなるからです。会計の基礎的知識が備わっているかいないかで、キャリアに大きな差が出てしまうと言っても過言ではありません。
会計のことは全くわからず、何から学べばよいのか検討もつかないという人には、手軽にはじめられる簿記検定の勉強をおすすめします。簿記を学ぶことによって、財務諸表を分析できるスキルが身に付き、企業活動とお金の流れが理解できるようになります。2級以上を目指して勉強していけば、ビジネスに必要な会計知識は十分に身に付くはずです。その結果として履歴書の資格欄に「簿記2級取得」と明記できるようになると、転職活動の結果も多少は変わってくるかもしれません。
財務諸表や決算資料を読み解く力は、
転職活動そのものに役立つこともあります。これらが理解できれば、人気や知名度に左右されることなく客観的な指標で企業を見ることが可能になり、より優れた会社を選びぬくことができるでしょう。